犬・猫の代表的な病気と
対処法について

こんな時どうすればよいの?日常よくある項目について対処法をまとめました。

犬・猫共通の症状

吐き気のあるとき

一時的な吐き気があるときはまずお腹を休める目的でお水やごはんは与えずに(絶食絶水)数時間様子をみましょう。気分が悪そうだからとお水を与えるとかえって吐き気につながってしまうため、何も与えずに様子観察してください。これで改善がなければ受診することをおすすめします。受診の際は吐いた物の状態(黄色い液、白い泡状、未消化の食べ物、血液が混じったもの・・・など)いつから、何回くらい、どのくらいの量、吐いているのかを書いたメモを持参していただくと診断の手助けになります。

原因が明らかな場合(おもちゃを飲んだ、ひも状のものを食べた、薬品をなめた、梅干やももの種を食べた、竹串、爪楊枝、石などを食べた・・・等)は様子をみずにすぐ受診してください。

下痢のあるとき

一時的な下痢も、吐き気のあるときと同様にしばらく絶食絶水してみましょう。食べたり飲んだりすると腸が動いて下痢がまた出てきてしまいます。半日くらい様子をみても改善がみられない場合は受診してください。
便の状態(ソフトクリームくらい、どろどろ、水みたい、血液や粘液などが混じっていないか・・・など)と排便回数などのメモを持参していただくと診断の手助けとなります。また下痢便をビニールなどに入れてお持ちください。

耳を痒がる・頭をふるとき

耳を後ろ足でかいて気にしていたり、茶色いねっとりとした耳垢がたくさん出てきたり、耳が臭ったり、頭をよくふっている時は外耳炎になっている可能性があります。外耳炎は細菌・真菌・耳ダニ・アレルギーなど様々な原因でおこります。受診の際、耳垢の検査が必要になることがありますので、きれいに耳掃除せずそのままの状態で来院してください。

おしりを気にしている

肛門を擦るように、座ったまま前足で前進するような行動が見られたときは肛門嚢液が溜まっていることが多いです。すごく気にして肛門をなめることもあります。肛門腺が溜まり過ぎて、中で炎症をおこしてしまうとひどい場合は破裂して血膿が肛門の横から出てきます。強い痛みをともなうので、じっとしていたり、おしりや尻尾を触ることも嫌がります。炎症が起きてしまうと大変なので、定期的に肛門腺をチェックしましょう。

しこりができている

ペットの体を触っていると、何かしこりに気づくことはありませんか?しこりが良性なのか悪性なのかは見た目や触っただけでは判断がつきません。
しこりのサイズの変化を見ながら、細胞の病理検査を行います。

ワンちゃんネコちゃんの病気の予防についてはコチラ

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ワンちゃんの症状

頻繁におしっこをする

頻繁におしっこをするようになったり、おしっこが出ていないのにおしっこのポーズをしている様であれば尿石症、膀胱炎や前立腺の病気が疑われます。おしっこの臭いがいつもと違ったり、血尿がみられる場合は早めに受診してください。

口が臭う

歯垢や歯石が原因で口の臭いが出てくることが多いです。歯石を放置しておくと、歯肉炎が進み歯と歯肉の間の溝が深くなり歯根に膿が溜まってきます。いわゆる歯槽膿漏の状態になります。この状態になると、頬に穴があき血膿が出てきたり、上顎と鼻がつながって鼻水がでてくるなどの深刻な症状が出てくることもあります。日頃のお口のケアが大切になりますので、ご相談ください。

発作がおきたとき

急に横倒れになり、口から泡をふいたり、四肢をバタバタと泳ぐように動かしたり、四肢がビーンと伸びたままの状態になったり、失禁したりすることが起きたときは発作の可能性があります。揺すったり、大声で名前を呼んだりしないでそっと発作がおさまるまで様子をみてください。落ち着いて発作の状態を観察し何秒~何分くらいその状態が続いたのか、意識はあったのかどうかをみて受診してください。発作の時間は通常30秒程度で長くても5分くらいです。発作が長く続いたり、何回も繰り返すとさらに大きな発作につながったりするのですぐご連絡ください。

後ろ足に力が入らないとき

後ろ足のパッド面ではなく、甲の部分をつけて立っていたり、引きずるように歩いたりしている場合は椎間板ヘルニアによる麻痺や痛みが起きてきていることが考えられます。神経の圧迫がさらに進んでしまうと症状が進行し尻尾が振れなくなったり、自力排尿・排便ができなくなったりします。迅速な処置によって麻痺の改善を図ることが大事になる疾患ですので、すぐご連絡ください。

後ろ足をあげているとき、スキップするように走るとき

ワンちゃんが興奮して激しく遊んだ後や、フローリングでジャンプを繰り返した後に後ろ足を痛がってつけなくなることがあります。しばらくして、足をつけようとしてまた挙げてしまう様であれば、膝蓋骨脱臼が疑われます。膝蓋骨脱臼はひざのお皿(膝蓋骨)がずれるもので、初めて大きくずれた時に痛みが一番ひどく出ます。まずはお薬でのペインコントロールと運動制限が必要になります。

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ネコちゃんの症状

おしっこがでていない

ネコちゃんがトイレに入って排尿姿勢をとってりきんでいるけれど、少量しか尿がでない、血尿がでるなどの症状がみられる場合、下部尿路疾患症候群の可能性があります。雄ネコちゃんに多くみられ、ペニスの先端をしきりに舐めていることで気づくこともあります。おしっこがでていない時間が長くなると腎臓に負担がかかり急性の腎不全になってしまうことがあるので早めの対処が必要です。

口が痛そう

口が痛いのかな?と思わせる仕草には以下のようなものがあります。

・ 以前はごはんを出したらすぐに食べていたのに、最近ごはんを食べる時に考えるようになってきた。
・ よだれが多くなりそれを気にして前足で口のまわりをこすり(特に白い毛の子は目立つのですが)前足の毛が茶色に変色してきたり、常にぬれている。
・ 口の奥の方にはさまった物(実際にははさまっていなくても)を両前足で取ろうとするような行動。

もしもこういう仕草がみられたら口内炎・歯肉炎や口腔内の腫瘍なども疑われます。ネコちゃんは歯根がとけてくる破歯細胞性吸収病巣を伴ってかなり痛みが出てきていることもあるので早めに受診してください。

よく水を飲む、おしっこの量が多い、吐く

中高齢のネコちゃんで最近よく水をのむ、おしっこの量や回数が増えた、食欲がなく痩せてきた、食べ物をもどすなどの症状がみられたら、慢性腎不全の症状の可能性があります。この病気はネコちゃんが元気にみえても少しずつ進行していく病気であるため早期発見、早期治療が重要です。定期的な血液検査や尿検査をおすすめします。

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